ボクぐらい精巧でなくても

やっと風邪が落ち着いてきたのですが、すばるさんにうつしてしまったので、現在あちらが同じ苦しみを味わっています。

皆さんくれぐれも風邪にはご注意下さい。

で、風邪でドラとくれば子どもの頃からコレを思い出す。

↑ミチビキエンジェルでのドラえもんの豪快なくしゃみ。読後必ず「ネジ」を探した人も多いはずだ。ちゃんと描いてあるのは当然ですが、くしゃみの描き文字にもF先生のダイナミックな感じが出ていて好きだ。1コマ目のくしゃみの描き文字も何故か立体処理されていて豪快さが秀逸。

F先生も身体が弱かったと聴くし、何せ自力で結核まで治した程の人間だというぐらいなので、風邪なんか日常茶飯事だったのかも知れないですね。

「まんが道」での才野もよくふせってましたもんね。

「ミチビキエンジェル」は話自体も、ギャグレベルの高い作品ですが、やはりのび太のドラえもんに対する友情が描かれていて好きですね。

加えてやはりドラえもんの

「ぼくは、精こうにできすぎてるなあ」

と言うセリフ。これは無茶苦茶印象に残りましたね。同じパターンで蚊に刺されたりもするんで、ドラえもんに対する親近感は凄いですよ。

それからコレも好きなんです。

↑この布団のやわらかそうな描写もいいんですが、いっつも押入で寝ているドラえもんが部屋に自分で布団を敷いて寝る準備をしていると言うところ、何とも言えない生活感があって好きなんです。ドラえもんが居候している感じが凄くいいんですね。「あったかくして、ねていよう」ってセリフも実に良いです。十字目もすこぶる「熱っぽい」感じがでていて実感ありすぎ。とにかくこの話のドラえもんの病状描写は実感が凄いです。

一人暮らしを経験すると、病気の時に自分でナニもかもしなければいけない時に、割と初めて一人暮らしってのを実感したもんです。そこらあたりの実体験感が妙にドラえもんの行動ににじんでいて好きなんですよ。

あと、居候な雰囲気もドラえもんってちゃんと良く醸し出していて、一人で居るときは結構のび太の部屋でぼけえっとしているんですよね。あの辺りも両国の下宿生活が活きているんでしょうか。

演出は体験が大きな糧になるってとこですね。

それからコレも衝撃的だった。

↑自分でバラしているというこのロボット感覚もさることながら、やはりここは一人で過去の世界にやってきた何とも言えない孤独感が出ていて好きですね。ドラえもんって結構特殊な状況ですよ。セワシくんなら身内だからママもおやつを奇数で出すような真似はしないと思うんですが、ドラえもんって所詮はお守りロボットですからね。結構色々あるんじゃないですか、のび太が学校行っているときなんか、ママにあれこれ気を使ったり。

この後腹の部品を付けてから、四つん這いになるんですけど、あの四つん這いになるってのが妙に説得力のある描写で好きなんです。本来ネコ型なのに丸まるぐらいで二足歩行が基本だから、四つん這い何かされると、妙なリアリティがあります。

この話のドラえもんはトコトン良い奴ですから、ここら辺りののび太の行為も胸うたれますね。

F先生ってA先生との共同生活をご自身で描かれた事はあまりないですけど、実は「ドラえもん」ってF先生流の「まんが道」なんじゃないかって、そんな気もします。

まあ、それぐらいのび太の行動がリアル過ぎる…いやいや、そういう意味ではなくて。

とにかく風邪をひくってのは良くないですよ。健康は大事です。病気になると痛感するんですよね文字通り。

みなさんも気を付けて下さい。

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病気の時の清涼剤は漫画に限るのですが(読むのが楽)、すばるさん共々「美味しんぼ」を楽しんでます。やたらと面白いです。

今回すばるさんが文庫版では飽きたらず、結婚話のあたりを読みたくなってしまったようで、フライングして通常版の44巻〜48巻を購入しました。

結婚話も凄く良いんですが、その中でも特に笑ったのが、山岡が共同生活に対する不安を吐露するくだり。3日も一緒にいるとその相手が嫌いになると言う山岡が例に出すのが「知り合いの劇画原作者」の話。

「知り合いの劇画原作者」と表現して、なんの事はない雁屋哲本人の事をアレコレと話のネタにするんですが、この辺りの開き直り方が素晴らしく笑える。

「つい最近20周年を祝った…」

とか山岡が呟くんですが、お前幾つなんだよと。

そして、その事に対してあれこれセリフにのせて叩く叩く。自分事だからみそクソに言うのが面白い。

「要するに幼児性が抜けきれず、その上精神がねじくれちゃってるのよ!」
「それは心の底から愛していない証拠です」
「一人前の成熟した大人とはいえません」
「非常識でおかしな感覚の人」

と兎に角けなすけなす。ははははは。

加えて、作中ことあるごとに

「でもその劇画原作者の場合は…」
「君の知り合いの劇画原作者だって」

と言う具合に、一般の人間が使うことなどほぼないと思われるこの

劇画原作者

と言う肩書きをいちいち強調するのが笑えるんですね。

まあ、自分の話を謙遜する手法として「知り合い」の話にしてしまう事は良くあることですが、敢えて劇画原作者って呼称する辺りに「あなどれない奴の爆発力 」(byディオ・ブランドー)を感じますね。

昔途中まで読んでいた「男組」も安い雑誌コミックで発売されていたので、コンビニで手にとったんですが…

ほんとあなどれないですよ。色んな意味で雁屋哲氏は。ははははは。

ではでは。