1コマまんが

どこかにも書きましたが、F先生は4コマとか1コマまんがと言う基本的技量も相当だと思うんですよ。

子どもの頃から、ドラえもんの話の最後にたまについている1コマまんがが大好きでした。

あれって、大体話に関連のあるネタでおまけオチ的な楽しみもあるのですが、やっぱりさすがF先生って思うのがキチンと笑わせてくれるからですよね。

雑誌とかでは広告が入っていたりしてるスペースだと思うんですけど、普通のまんがとかだと関連するコマを描き足したりとかしますよね。白泉社のコミックも柱の部分が大抵花の画とかが入ってますし。

そんな中から、ちょっとお気に入りで、子どもの頃から印象深いコレ

「いやなお客の帰し方」のおまけ1コマですが、中で登場する「空間ひんまげテープ」の効果を意識したネタです。この無限ループに入り込んでしまっているドラの恐怖を想像するだけで、かなりヤバいまんがです。このコマもそうですが、無駄な背景などを省略している記号的な画が魅力的なんですよね。ここら辺りでもF先生が絵描きとしても立派に天才である事を証明していると思います。

どうでもいいんですが、「空間ひんまげテープ」ってメビウスの輪を初めて知った道具なんですが、道具としての異常さもさることながら(ただのテープをひん曲げるシュールさ)、ネーミングの素晴らしさが、いかにもサブ道具って感じでいいですよねえ。

残念ながらこういう1コマまんがは後期てんとう虫コミックにはあまりないですよね。好きなのに…

で、そういう時に堪能できるのが扉絵や表紙なんですが、てんとう虫コミックって贅沢にも中表紙があるんで、そこでもF先生の1コマまんが的な楽しみが味わえます。

一番好きなのがコレ

↑17巻の中表紙なんですが、これってまんが道で才野が描いていた「遺作」ってのとイメージがだぶります。「彫刻家が彫っていた木の作品にロープをかけて首を…」と言う4コマです。ところで、こっちは彫刻そのものが彫刻を彫るという入れ子構成のネタですが、これも考えれば考えるほど「絵描きが絵を描いている絵」的なパラドックスが味わえて魅力的です。

実は以前にも書いたリトマス芸の一つで、これの真似をすると案外覚えている人が居てビックリしたりします。結構印象深いみたいですね。(まあ、それほど試した訳じゃないんですが)

これの真似をするときは、出来るだけ空虚な目つきでやる事ですね。それでノミとハンマーを持つ仕草をつければ、何故か分かって貰えます。

それにしてもホントF先生って絵が上手いよなあ。

ではでは。