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SF短編PERFECT版3巻 やっと購入しました。 「ぼくのオキちゃん」と言う作品が、今まで読んだことがなかったので、油断していました。ちょうど文庫で「沖縄国際海洋博覧会」に石森氏たちと行った話を読んでいたので、その時に描いたのだと思われる。(初出は小学四年生1975年11月号) 博覧会にお父さんとやってきた主人公の少年(名前無し!)が、一人でブラブラしていると珍しいパビリオンに入るが、そこの潜水艇に乗り込むといつの間にか未来へ行ってしまう…と言う話。 この少年がFキャラの原石のようにあれこれそれらしくて、そんなところでやけに楽しんでしまった。 ベロ出し、独り言、ヤケに余裕、ある程度の不可思議には自問自答で納得のいく理由付け、妙に「3」口、言葉使いが時折大人びる、などなど。 魚の群を見るや 「イルカがブリの群れを追っている。」 と冷静に分析したりする。ボクは自慢じゃないけど、魚屋で働いたことがあるクセに魚の種別なんて秋刀魚かそうじゃないかぐらいしか分かりませんでしたよ。勿論ハマチとブリが同じサカナで、出世魚なんて紛らわしい事で呼び名が変わるなんて事も。 それを事も無げに「ブリ」と言い切るのがビックリです。 潜水艇が壊れて水中に放り出されてもコレ
↑この言い回しがFキャラですよねえ。独り言も冴えてますが、この大人びた言い回し。「おたくのパビリオンはこりすぎだよ。」だって。言ってみたいなあ。 しかもなかなか状況把握をせずにコレ
↑顔面横線は異色短編節の一つですが、遠慮なくドラえもんだろうと、少年向け短編だろうとたまに使われるので、ドキっとしますね。ここでもダブル吹き出しでの自問自答が最高です。「いやしかし……」っていいなあ。 オチのなんだか適当な感じも含めて、少々別のベクトルとは言え楽しめました。 他にも大小さまざまな傑作揃いでしたが、「世界名作童話」と言う、才野時代にも満賀をギャフンと言わせた名作童話をパロディ漫画にしている短編も収録されている。以前からよく収録されていたので有名ですが、ここでの何故かジャイアンがメインになる「ジャックと豆の木」が最高なんですよね。 当然ベロ出しで独り言バキバキのジャイアンはジャックと豆の木を読んでジャック豆を欲しがるんですが(何故よ?)、ドラえもんとのび太が恐いモノ知らずにも玄関先で笑い&侮辱。ここら辺の妙な加減もかなりのモノがあるんですが、ジャイアンが足に出来たマメを 「しゃくだから、そのマメをまいた。」 と、地面にソレを埋めて水をかける。 異常! しゃくだからって理由が無茶苦茶だし、突然解説口調なのがべらぼうに面白いんですよね。 しかもコレ
↑この間ですよねえ。間。しかも足が生えてくるというシュールすぎる展開。メチャクチャですよ。でも、この一コマ挿入する無音の間が何と言ってもF節です。かっこいい&爆笑ですねえ。 よくこんなの思いつくよホント。 「3万3千平米」とかもかなり好きなんですし、ヤバすぎる「ウルトラ・スーパー・デラックスマン」とか、泣ける「おれ、夕子」とか、大爆笑の「老雄大いに語る」とか、名作「みどりの守り神」とか、今回は円熟期の名作が多数収録されていますね。買いです。 ではでは。 |