|
すぐ寝る 押入の中から小学館の「藤子・F・不二雄の世界」と言うムックを引っぱり出してきて読み直した。 F先生の追悼記念の趣で、写真とかも豊富で今読んだ方が楽しめた。 例の手塚先生から貰ったファンレターの返事のオリジナルも観られる(ちゃんとあっちは「DEAR FUZIMOTO」〜Zになっているのがポイント)し、A先生達の座談会も読める。 ただ、ボクが一番喜んだのは、「ドラえもん誕生」が収録されていること。 ドラえもんのアイデアが産まれる時の一日を描いた、非常に珍しいF先生自身が主人公として登場する話だが、もうかなりF節全開で良いのだ。 先ず、他のキャラと会話するシーンはちょっとだけで、後は全部 独り言 で話が進むのがF節。 この一人で全部喋っちゃうのって素晴らしく好き何ですよボク。 ほら、のび太とかドラも、しょっちゅう一人で読者に向かって話しかけたり、独り言だったりして説明しちゃうでしょ。要するにアレ。(「独ドラ」を予定しているので、詳しくはそちらで) 途中でトキワ荘時代を思い出すくだりもあって、ファンにはたまらない展開なのだが、「まんが道」で描かれる同場面と較べると、かなり緊迫感が無くて笑える。座談会でも言っていたけど、F先生は結構「なんとかなるだろう」系の人だったらしいですね。 「まんが道」なんかだと、「バラの指輪」を一人で描いていて、「ウウ・ウーン」「す すいません! 小村さん……」とか一人でもがき苦しんでいる場面に相当するんですけどね。こっちときたら猫のノミ獲りしちゃってますから。はははは。 まあ、あの時満賀であるA先生は手塚先生の手伝いに行っていたので、恐らくF先生がそんな気分だろうと想像して、上の描写をしたんでしょうけどね。実際はそうでもなかったのが実状なんでしょうか。 とにかく大爆笑のこの話なんですが、中でも大好きなのがコレ
↑次のコマでイキナリ寝るF先生。爆笑です。この気合いが空回りと言うか、やる気だけ出して身体がついていかない描写は、A先生の「トキワ荘青春日記」でもイヤと言うほど味わえるのですが、こっちは完全にギャグとして成り立っちゃってます。 でまあ、これで思い出すのはやっぱりコレ
↑カッコイイ! 年に何度か訪れるのび太の決意場面ですが、イキナリ寝てますからねもう。大爆笑ですよ。この前にもあぐらで腕組みののび太ポーズでしかめっ面で決意しちゃってるので、更にこの「イキナリ寝」が笑えるんです。 しっかし、どうでもいいけど、この時のドラえもんの「白ドラ」加減も尋常じゃないですよね。次のコマでイキナリ激怒して飛び出すのも、感情が繋がって無くて最高に笑える。しかものび太いきなり寝ぼけてて、更に笑える。なんだったんだよあの決意はってね。 さあすが、 「ぼくはのび太でした」 説得力有りすぎ。 ・・・・・・・・・ 読んだことがなかった「のび太と夢幻三剣士」を読みました。 いやあ、かなり後期の長編なので、結構期待せずに読んだんですが、すいません。 これかなり面白いです。 いやあ、傑作でしたよホント。 夢と現実を行き来する展開とか、夢を夢として自覚して行動するのび太の行動とか、かなりツボにくる話でした。 話自体も素晴らしく面白くて、実に巧妙な冒険譚でありつつ、夢であることを逆手に取ったような外し方も面白い。 しずちゃんが男装の剣士を演じていて、結局のび太たちと同等の闘いをする展開も何時にないパターンで楽しめる。 ラストもあっけない様でいて余韻たっぷりの良い終わり方。 大体夢の中だけ勇猛果敢なキャラを演じるのび太が素晴らしい。メガネのままだし。 加えて現実世界でのデンジャーぶりも堂に入っていて、かなり笑える。 例えばコレ
↑やばあい。完全に上の空なのに加えて、現実逃避が極まってます。 「夢はいいなあ」だって。いや、気持ちは分かるけど。 しかもコレ
↑声に出しちゃってます。はははは。この机叩いたりっていうエキセントリックな行動ものび太の魅力の一つですよね。もう完全に自分のルールで生きてます。 演出的にも光るところがあって、いざ夢の世界に入る場面も大好きで、コレなんて雰囲気ある。
↑良いですよコレ。やたらと現実的な状況から始まるのも素晴らしく良い演出であり、それが物語の中でちゃんとメタ的に説明されるんですよ。 「現実感をつよめるために…」 なんて説明書を読みながらドラえもんが、横やりを入れてくるのも結構大胆な演出で良い。 話自体も面白いし、いやあ、面白かったなあ。 ではでは。 |