ドラに歴史あり

ドラえもんの普及率は辞書並だと思うのですが、ボクらが子供の頃にあった藤子不二雄ブーム(正確には第二次)はホントに凄まじかった。

今思えば異常の極みとも言うべき状態で、放送するアニメはどれもこれも藤子不二雄作品という感じで、しかもこれがまったく誇張ではないのだ。

そして、そのブームを作り、かつそのブームの中心的存在であったドラえもんは、果たして当然のようにブームとは関係なく、子供の愛読書として完全に定着して今に至る。

書店員だった経験で言わせてもらえれば、棚に全巻が揃うことは稀で、入荷すれば何らかの形で売れていた。常に流通があったのだが、小学館はその割には刷る数を抑えていたように思う。

なので、品切れも多々あったのだ。今でも割と全巻揃っている店は少ないのではないだろうか。

ところで、どうしてこういうお膳立てを書いているかというと、ドラえもんはあまりにも身近にある性で、愛着はあるものの安直に扱っていたのも事実だということを言いたい訳です。

ボクの持っていたドラえもんも何度も危機を乗り越えて、何とか(脱落もあるが)現在の本棚に残っていると言って良い。

掲示板での書き込みでも多かったのだが、結構捨ててしまったりなくなったりしてしまうのも又「ドラえもん」と言う漫画の、ある意味偉大な所なのだ。

と言うわけで、ボクの中でのドラえもんの波を簡単に記してみたいと思う。

1,コロコロコミックとの出会い。
〜小学1年生の時に、朝起きたら勉強机の上にあった分厚いドラえもんだらけの雑誌との出会いが今日までの、ドラえもんとの出会いの始まり。

2,単行本16巻まとめ買い。
〜小学2年生の時に、母親の知り合いの旦那さんに本屋さんでまとめ買いしてもらう。決定的な出会い。読みましたねえ。貪り読みました。

3,アニメブームと、劇場版によるコロコロコミックへの傾倒。
〜単行本は何故か17巻を買った時点でストップする。おそらく読んだ話が多かったからだと思う。子供はどん欲なのだ。

4,しばらくドラえもんから離れるが、時々夏休みのクーラーの効いた部屋で一気に読み返す幸せと贅沢を心良しとする。

5,高校受験の時に、受験校へ行く途中の古本屋さんでドラえもんの25巻を何気なく立ち読みしたら、あまりにも面白かったので、その場で購入。

それがコレ

↑ボロボロだけどボクとドラえもんの結びつきを救った一冊。「ブルートレインはぼくの家」がこれに入っているのは、偶然ではないでしょう。

試験の休憩中もずっと大笑いして読んでいて、帰りに即他のドラえもんも何冊か購入。

6,上京。
〜しかし、上京の時に殆どの本は持っていったのに、ドラえもんは実家に取り残された。妹が残されたドラえもんを結構大事に読んでいたようだ。

7,帰省。
〜そして、ある夏の日。帰省した時、何せがらんとした実家なので、読む物が何もない。そんなときに押入の奥に眠っていたドラえもんを発掘。この時再びドラえもん熱が再発して、大熱中した。

当時通っていた学校で藤子好きと友達だったのも影響があった様で、それはもう藤子不二雄を読みあさっていた。

8,それから一段落して、二度目の書店経営の時に、再び藤子人と出会ったことで再びマイブレイク。
〜社員の人とも「グーとでも言ってみろ」「グー」と言う風に、あうんの会話が成り立つのが心地よく、電話で「ドラえもんが青くなった理由」を雑誌の編集者から訊かれて、現在の公式見解は認めないボクは、そのものずばり「ゾーっとして青くなった説」「F先生の実際的な理由=残った色が青だった」を答えたりして、仲間内で笑いあった。

で、現在に至る。

と言うわけで、ドラえもんはずっと身近にあった訳ではなく、やはりDNAへの刷り込みが大きいという訳で、何度も離れる可能性はあったのに、それを何かが許さなかったようです。

ですから、インターネットの世界で再びドラえもん熱が再熱して、ドラえもんを読み直してみようと言う気分になって頂けるのが一番嬉しいですよね。

あの夏休みのクーラーの効いた部屋で一日中ゴロゴロ読んでいたドラえもんの幸せは忘れないですよ。

ようするにコレ

↑子供は風の子とか言いますが、結局コレに尽きるなと子供時代から青年時代…いまでも一番の幸せだと正直思いますよ。ホント。はははは。この座布団枕でがに股は幸せの最高級スタイル。…でも何気にドラえもんここでも白けてますね。

そしてコレ

↑のび太悟り切ってますよ現実を。「何がある?」 この平和ボケ日本の幸せを談じ切るこの素晴らしさ。大賛成ですな。でも「冒険太郎」って面白そおお。しっかし、まあたドラえもん白けてるんですけど。油断のならない事で。

子供の頃から(今でも)、ボクの心はずっとこののび太のままなんですけどね。

しかし、現在の自分を鑑みるに、ドラえもんの現在の教育的理想論な風潮には、実体験的に諫言を呈さざるを得ないような……

まあ、面白けりゃそれでいいんですがね。つまるところ。
(ちょっと文章の後半、文体が変なのは、福本伸行の漫画を最近読み過ぎているからなので、気にしないで下さい)

ざわざわ…じゃない、ではでは。