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冒険と憧憬 昔からいわゆる「冒険」モノが大好きだった。 図書室ではノンフィクション物の冒険譚ばかりよんで興奮していた。 なので、F先生が描くところの、「冒険に憧れているけど、日常に根ざした退屈少年が、ひょんな事から巻き込まれて冒険する展開」に堪らなく感情移入をしていたもんだ。 能動的なのはちょっとちがっていて、やっぱりベストなのは、ひょんな事から巻き込まれるというパターン。 憧れはあっても、自分から行動を起こすのはちょっとめんどくさいという、インドア的冒険心を満たしてくれるのが良いわけだ。つまり、それは漫画を読んで代償行為を果たしている事にシンクロする。ズバリそれが良いのだ。 F先生はそういう風に、登場人物があくまでも「インドア的」に事を成す話やネタが、あまりにも巧い。 であるから、ドラえもんにはのび太の部屋で様々な冒険を果たす話が多いのだろう。(これってテレビゲームに夢中になっていたりする現在でも似たようなモンだ) 中でも強烈に好きなのは、長編第二作「のび太の宇宙開拓史」。 何せ自分の部屋のタタミが遠い宇宙と繋がってしまう訳で、これほど省スペースで大スケールな話はあまり例がない。時間制限、一対一の対決、友情と別れ、などの美味しいモチーフてんこ盛りの上に、星の爆発などというもの凄いスケールのでかい展開に発展する辺りが、モロに自分のツボを突くのだ。 その「宇宙開拓史」の元ネタとも言える、SF短編「ベソとこたつと宇宙船」に、素晴らしい台詞があって、ちょっとココに紹介させていただこう。
↑格好良すぎ。「ごはんより大すき」と言う、ハードボイルド風だが、和風で幼稚な言い回しが、実にキャラクターの台詞として活き活きしていて良い。しかもユメだと思い込んでの言いっぱなしの無責任感が実に笑えるのも凄い。ありがたいって、言いたい。 これだけの台詞をバアンと書けるF先生はやっぱり共感できる作家だなあと、常々おもうんですよね。 ・・・・・・・・・ 画像をスキャンするときに、ふたをして重石をしないと光が入って上手くいかないんですが、そんなときに重宝するのがズバリ「マンガ道」中公愛蔵版。 それも四巻あたりが望ましい。青雲編とあすなろ編も合わせて、重さたっぷりである。 たまにそれでも足りなくて、立志編も上乗せするときもあるんですが、そんなときに限って、挟みっぱなしで忘れちゃうんですよ。 おかげで、アッと言うまに本がビラアンって開いちゃってます。元々ボロボロの初期ドラならいいんですが、割と新しく買い直した巻とかだとショックですよ。 引用頻度の高い12巻とか8巻とか7巻なんてカパカパ状態です。 ホント改めて初期の前期ドラが大好きなんだよなあと実感する今日この頃です。 ではでは。 |